第2517回 高柄山(733m)

支部長から高柄山の記事と写真を頂きました。有難うございます。


支部山行「高柄山」
火の見櫓

川合地区にあった昔ながらの火の見櫓。先日、支部の忘年山行の始点が保土ヶ谷駅で終点は中華街までのウオーキングだった。幼い頃、保土ケ谷で過ごした記憶のなかに消防署脇にあった火の見櫓を想い出した。

登山道途中からの大呼戸橋梁


この地点は撮鉄マニアの有名な撮影地、白い鉄橋は甲府方面の下り線。赤い鉄橋は高尾方面の上り線。上下線の電車が同時に行き違う瞬間が狙い目だそうだ。「点と線」の小説の様。

登山口から登り始めた地点

逆光の朝の陽が、落ち葉を照らしまぶしい。緩やかな登りの登山道が続く。
「御座敷の松」と言われる所で休憩。今回のコースで唯一富士山が見える場所からは青空いっぱいなのに、なぜかそこだけ(富士)白い雲が覆っていて見えない。
大丸を越え千足峠を過ぎ何回かの登りと下りを繰り返し、ようやく高柄山山頂へ到着。お昼とした。

新矢ノ根峠付近からの高柄山(標高733m)を望む

新矢ノ根峠には休憩所があって一休み。そこから谷まで下るので別の山(鶴島御前山)に登る感じ。

ハサミ岩(標高451m)  

地図上では谷(310m)から尾根までの標高差140m。この標高差以上に感じた登りに、誰ひとり納得しない。途中昨年の猛烈な台風の風で木が倒され無くなってしまった何箇所かの従来の登山道。迂回路の登りにもヘコタレル。ようやく尾根に出た。そこがハサミ岩と言われる展望台の所だった。そこからはなだらかな道となり山頂へ。

鶴島御前山山頂(標高484m)権現山方面の展望

  以下ウエブ上の記事(御前山の名前の由来)
『甲斐国志』では御前の名を有する山はすべて烽火台であろうと推測しているが、 御前山の中で遺構が発見されたものは栃穴御前山、四方津御前山、駒宮の御前平である。 桂川流域における御前山に共通した点は、集落に最も近接した位置にあり、集落に面した山頂または 山腹に石や木で作られた祠が祀られている点である。このことから、御前という名は集落の神が祀られる 山としての尊称に由来するものであり、したがって御前山すなわち烽火台が設けられる可能性が 高い山名と解する程度の方が良いように思われる。 〔室伏徹「研究ノート 甲斐・武蔵・相模国境の城砦」『日本城郭大系』8〕

鶴島御前山の下りの登山道

 標高の低い山でこの様に何十カ所もの補助ロープが連続する山は知らない

黄昏時 桂川橋からの鶴島御前山

正面の山が鶴島御前山で右側の尖っているピークが栃穴御前山。今日一日、高柄山頂で登山者と出会った。それ以外の登山道はまったく静かな雰囲気で気持ち良く歩けた。倒木箇所の何カ所かの通過が難儀だった事を除いて。

後日談(事前調査の時のもの)
川霧の桂川からの鶴島御前山   

今回の軌跡

高柄山・鶴島御前山(個人山行)2018.1.13

支部長から「高柄山・鶴島御前山」(個人山行)の写真と記事を頂きました。有難うございます。


個人山行「高柄山・鶴島御前山」
コースタイム
四方津8:27→御座敷きの松10:25/10:35→大丸11:00→千足峠11:30→高柄山11:50/12:35→新矢ノ根峠13:10/13:15→鶴島御前山14:15/14:30→上野原15:20

四方津・川合地区大呼戸沢橋梁から

鉄道マニアのウエブでの投稿されている記事(下記)から
・中央東線の四方津駅の大月寄りにあるトンネルを抜けたV字谷に架かる四方津の鉄橋を対岸の山腹から俯瞰できるポイントへ地形図とクルマのナビを頼りに出かけました。
・桂川の対岸にある大呼戸沢橋梁を俯瞰出来る場所に移動してきました
この場所からですと、赤いアンダートラスの大呼戸沢橋梁にJR中央線の下り線を眺めることが出来て奥のコンクリートアーチの新大呼戸沢橋梁にJR中央線の上り線を眺めることが出来る、こんなにも特徴的な橋梁をお手軽にお見送りすることが出来る素敵なポイントでもあったりするんですよね
さて、四方津周辺にはハイキングコースも多くありますので、森林浴を楽しみながらハイキングなんてのもいいかもしれませんよね。当日はハイキングを楽しむ多くの方々ともすれ違いました
当日この場所まで登ってくると「撮鉄」の方が三脚を構えていました。狙いは大呼戸沢橋梁を通る車両の写真。
撮鉄の彼のじゃまに成らない様、少し後ろから一眼レフのカメラをかまえこちらも「にわか撮鉄」状況。遠く車両の音を聞きながら先頭か良いか最後部の方が良いとかつぶやきながら・・・・・

大丸への登り

山道に入ると場所に寄って落ち葉のラッセルでガサガサとかき分けて進む。
陽がまだ昇りきっていないのでカメラのファインダーが眩しい。

髙柄山の手前にて 

扇山から権現山に続く稜線と陣馬山・高尾山へと山並みが連なる。すぐ目の前には登山靴を忘れスニーカーで登った栃穴御前山が見えた。ミニバリエーションルートの山頂からはロープ等何も無い急斜面をようやく下った怖い思い出があった「山」だ。

高柄山

2度目の高柄山の山頂。最初の時は秋山側から登り高柄山・鶴島御前山からの下り

鶴島御前山からの下り

鶴島御前山の下りは急斜面の為、ロープ連続の道。右・左とロープを頼りにゆっくりと下降する。北側斜面なので部分的に地面が凍っている所もあった。
比較的歩かれているので判りにくい所は無い。

逆光の鶴島御前山 

鶴島御前山を無事下り終えて鶴島部落を上野原駅に向かっていると、小学校の子供数人と大人の男性一人が俵(縦半分になった状態の俵)をもって玄関に入って行くのを見かけた。

帰宅後ウエブで調べた。(下記)  「俵転がし」と言う地域の行事でした。
上野原町鶴島・道祖神:俵転がしの行事(1月13日開催)
子供たちが特製の俵を転がしながら部落の家々を、中学生の大頭(おおとう)の指揮でくまなく巡る。「千両・万両・七福神が舞い込んだ。お金も舞い込むお蔵もおっ立つ・・」の囃言葉とともに、ほら詰めの米俵を土間や座敷に投げて転がし、金銭や餅・菓子などをもらう。

冬の晴天の1日、道志・中央線沿線からいつも見上げている山々の展望、遠く新雪の南アルプス・富士山・大菩薩連山を眺め、食後には持参の「お汁粉」に舌鼓を打ちながらの充実した登山でした。駅には登山者が数人いて、一人の登山者に追い抜かれましたが、山中では誰にも会わない静かな山。2016年2月に支部山行でほぼ同じルートで実施されている。