情報の活かし方(新しい「新ハイ横浜支部のホームページ」をリニューアルするに当たって)

新しい「新ハイ横浜支部のホームページ」をリニューアルするに当たって最近感じた事をお話します。情報を入手し活かす方法がまだまだ発展途上である事を気がつきさせられました。

その事例1
デジタル写真サークルのメンバーの中の一人の話です。
展示しようとした写真が何処かに行ってしまった。予定の写真では無く別のものを出すとの話がありました。
撮った写真の管理はどのようにしているのかを訪ねたらSDカードに保存しているとの事。何枚ものSDカードを保管し、整理するのは確かに大変な手間がかかる。
インターネットで調べたら「おもいでばこ」と言う商品がまさにぴったりのもの。
しくみは
1.    デジタルカメラで撮ったSDカードをカメラから取り出す
2.    そのSDカードを「おもいでばこ」のSD挿入口に差し込む
3.    「おもいでばこ」が自動でSD内の写真データを読み込み保存
4.    日付順で整理される
5.    保存された写真を見るには「おもいでばこ」と「テレビ」をHDMIケーブルで接続
し「おもいでばこ」のメニューからスライドショー(バックミュージック付き)が見られる。
「おもいでばこ」付属のリモコンで操作
6.展示会等に展示予定の写真を取り出す手順は「おもいでばこ」の撮影日付に整理された中から選ぶ。SDカードを挿入しSDカードに保存 → 写真屋でプリント
パソコン無しで起承転結された仕組み。
「おもいでばこ」て何?・ HDMIケーブルをテレビに接続? 日付順?
パソコンを使わないのは良いけどそれでもまだ  ややっこしいな・・・・・
との感想だった。当分は現状でやられる様子。

その事例2
地形図・登山地図について(本部山行での行き違い)
先の横浜支部担当の本部山行は裏高尾の「要害山」を地図読み山行地として選んだ。この場所は昭文社の「山と高原地図」に記載無し、吉備人出版の「高尾」地図には破線で表記されているコース。参加者に渡す地図についての検討を開始。
まさか吉備人出版の「要倉山」部分をコピーして渡す事も出来ないので、購入済みの「カシミール3D」スーパー地形セット(有料で等高線の陰影をソフトで処理されていて尾根・谷筋が判り易いもの)を元に資料作りを始めた。
杉本智彦氏が作成した「カシミール3D」はフリー(無料)のソフトです。地図は地理院地図を使用していて山名の記入や磁北線の自動印刷、ログ(軌跡)挿入等国内で入手出来る唯一の多彩な機能を持つウインドウズ用ソフトです。多彩過ぎて操作が複雑と思われてもいます。
対象の地域の要倉山周辺は要倉山、和田峠程度の地名表記しか無く、地図読みの資料としては不適切なので、カシミール3Dにて以前2回ほど歩いた時のログ(軌跡)と山名・地名・寺・川の名前や急登・展望良好の場所、重要なポイント等詳細に書き込んだ。
縮尺は1/16,000にしA4サイズでコース全体を表現した。
出発前に参加者全員に作成した地図を配布し、一通り地図の整置(磁石の方向と地図を正しく合わせる)を説明した後出発。先頭で参加者をリ-ドして歩く人を交代制にして分岐(ポイント)で進路方向を磁石と地図で判断させた。
ある方がこちらで配った地図では無く自分でプリントアウトしてきた地図を見ている。「なぜ渡した資料を見ないの?」と聞くとカシミールで印刷した地図は見にくいからとの答え。
大分前にある新ハイの支部で地図印刷用の独自ソフトが評判になったが、今は地理院地図も磁北線も簡単に引けるし、印刷も簡単に出来る様になっている。もちろんカシミールソフトも「スーパー地形セット」の様な見やすい地図も入手出来る時代。
各自の個人的な考え方までも変えるつもりもないけど、持参の地図には何も書き込みされていない。コースの要所要所のポイント表示は勿論、山の名前も「要倉山」のみで、これで現在位置が判読出来るとは言いがたい状況の地図でした。

パソコンソフトは進化して使い勝手は良くなります。日本で販売されている地形図(登山地図)は国土地理院が発行している「地理院地図」を基本として登山情報や観光施設などの情報を入れ各社が独自に地図を脚色して販売しています。元は皆同じです。その方の情報は9年前の情報で今はどのソフト利用でも印刷は簡単に出来るようになりました。
地形図の地図印刷 ソフトを現時点で纏めてみました。
1.    地理院地図 磁北線記入可で印刷も簡単。
立体地図表記も可(但し下記 スーパー地形セット表記より見にくいが等高線は鮮明)
パソコン画面でルートの地形を確認なら有効。自在に画像の回転出来る。
2.    カシミール3D(無料版)磁北線・地名・山名記入可(元は地理院地図)
3.    カシミール3D(課金版)スーパー地形セット 磁北線・地名・山名記入可(原則、地理院地図、彩色処理で尾根と谷筋を表現)
有料で「山旅倶楽部 地図」と提携(元は地理院地図)
4.    山と渓谷社提供「ヤマタイム」 地域限定(コースタイム記載あり)
原則、地理院地図
5.    ヤマレコ ログ・磁北線表示印刷可能 元は地理院地図
6.    YAMAP 地域によりコースタイム記載あり(元は地理院地図)
会員登録必要(無料・プレミア有料叛)
7.    山と高原アプリ(スマホ・タブレット用)有料
紙の地図「山と高原地図」のスマホ版。地域限定。
番外編  上記の方の印刷ソフト下記(新ハイ・井の頭支部作成)
Hiking Map25  2008.7.1 で現在ウエブからは入手出来ない
代わりにTrekking Map Editor と呼ばれるソフトが操作が似ている。
地図は地理院地図
現在登山地図を持って登山をすると言う環境は整っています。但し全てインターネットを接続でパソコンとプリンターで印刷。
先の本部山行のスタート前にも参加者に言いましたが市販で買う地図は「山と高原地図」しか選ぶ方法が無くそれも地域限定でそれ以外の場所での地図入手はきわめて困難となっています。
パソコンをお持ちでインターネット接続環境がある方は是非書かれていない山名や尾根・川の名前、神社仏閣等書き込む手間を惜しまないで入力、印刷して情報豊かな地図を持参して安全登山を心がけましょう。
朝日新聞4月6日報道で日本版GPS衛星「みちびき」の打ち上げに関する記事が出ていました。現在は1基が稼働している。それが3基打ち上げの予定で4基そろいGPS受信が数センチの精度まで高まると言う。
近い将来「スマホ」でもかなり精度の良い「現在地確認」が実現できそうな報道だった。
その情報を生かし切るかどうかは各個人の対応が問われています。新たに情報の「格差」が拡大する気がしてきました。

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