西天狗岳(個人山行)(2017.9.9)

支部長の個人山行報告です。有難うございます。


日時 2017.09.08  西天狗岳 個人山行  記録:鈴木国之

コースタイム
唐沢鉱泉8:25→第一展望台10:10→第二展望台10:37/10:50→西天狗岳11:35/12:05→東天狗12:25/12:30→黒百合ヒユッテ13:50/13:55→渋ノ湯分岐14:45/14:55→唐沢鉱泉15:55

西天狗岳の登り

西天狗岳

唐沢鉱泉からすぐに急な登りが始まります。霧が立ちこめる幻想的なシラビソの林をただ、ひたすら尾根を目指して歩きます。

西天狗岳から見た東天狗岳

西天狗岳

第一展望台、第二展望台と霧で展望も無い尾根を登り、ようやく西天狗岳の頂に着いた。今までの霧(ガス)が突然晴れて東天狗岳から根石小屋に続く主稜の縦走路が現れた。

西天狗岳から縞枯山、北八ッ横岳方面の展望

西天狗岳

北八ヶ岳周辺は何度も訪れている山域。白駒池、ニュウ、高見石、雨池、八柱山、縞枯山、茶臼山と懐かしい。辛い登り・静寂な池・深い樹林・降雪直後時のラッセル等、訪れた時の思い出がよみがえる。

天狗の奥庭から見たツインピークの西天狗岳(右側)と東天狗岳(左側) 

縦走路が通る東天狗岳は何度も通っていましたが、西天狗岳は今回が初めての頂でした。
長い間、東の方が高い標高の頂と勘違いしていました。ただあらためて調べると三角点のある西天狗岳は2,646m。東天狗岳山頂には三角点も国土地理院の測量点もなく、標高がわからない。東天狗岳は2,640mらしい。標高2,640mという数字が出回っている様だった。
黒百合ヒユッテ

明日の夜、この黒百合ヒュッテでジャズコンサートが開催されます。昨年のHISエコツアーのレポートを紹介。
ツアーの出発は、北八ヶ岳の「稲子湯」からスタートです。トレッキング開始前のストレッチ、そして、八ヶ岳のおいしい空気を体いっぱいに吸い込んで、、出発~!
しらびそ小屋にも立ち寄って17時頃、黒百合ヒュッテに到着~
年に1度のジャズコンサート
『まさか、標高2,400mでこんな素敵なジャズコンサートが聴けるなんて、、』
と皆さん感動されていました。この日の黒百合ヒュッテは、大盛況で、テント泊をされている方もコンサートを見にきており、最後は全員で上を向いて歩こうを大合唱と、一体感があって本当に素敵な夜でした。
唐沢鉱泉への下山路の「苔の森」

深いシラビソの森は苔に覆われていて静かです。
唐沢鉱泉に日帰り入浴しました。無色透明、鉱泉なので当然源泉を加熱しています。
以下は鉱泉の特徴
二酸化炭素泉は炭酸ガスの小気泡が肌につく温泉です。お風呂にはいると小さい泡がシュワーっと肌につきます。炭酸ガスの泡がミクロの泡として皮膚から体内に浸透し、毛細血管が刺激され、老廃物を体外にだそうとするデトックス効果となり、血管も広がり、低い温度でも保温効果が高く血行がよくなります。
お風呂の数と種類
広いお風呂には男女別に大きな浴槽1つ、小さな浴槽1つ、中央に溜め桶、そして打たせ湯、サウナがあります。3メートル近い巨岩の上からは10度の冷たい源泉の打たせ湯になっています。ぬるめのお湯と熱めのお湯のお風呂となっています。石組みと木造でできています。八ヶ岳産の大きな岩を使用し、コケむした岩のすき間にシダが育っています。

念願の西天狗岳に登って来ました。その報告です。

 

篭ノ登山(個人山行)(2017.08.27)

支部長から篭ノ登山(個人山行)の記事を頂きました。
個人山行の記事はギャラリーではなく「お知らせ&ブログ」に掲載しています。


個人山行  記録:鈴木国之  日時 2017.8.27
コースタイム
池の平8:20→東篭ノ登山9:10→西篭ノ登山9:35/9:50→東篭ノ登山→池ノ平10:45/10:55→雲上の丘11:30/12:05→見晴岳12:15→三方ケ峰→池ノ平13:25/13:35

篭ノ登山より

東篭ノ登山を登り樹林を抜けると北アルプスの山々が見えました。槍ケ岳からキレット・北穂高・奥穂高・前穂高のシルエットです。

岩茵陳(イワインチン)

変わった花の名前だが、インチン(茵陳)は カワラヨモギの漢名だそうだ。
嬬恋村では湯の丸山山頂付近に生息するイワインチン群生地の保護活動を行なっています。

クジャクチョウ

ヒヨドリバナ(アサギマダラの大好物)、アザミ類、などで吸蜜する。これはマツムシ草。成虫で越冬する。幼虫の食草はエゾイラクサ、イラクサ、ホソバイラクサなどだそうです。
以外に美しい羽根の裏側は黒っぽい地味な色でした。

天然のカラマツ

篭ノ登周辺に自生する天然カラマツ林は、全国的にも貴重な存在です。人工林のカラマツとは違って曲がりくねっています。冬、スノーシューでこのカラマツ林のラッセルは大変でした。

ウスバキトンボとワレモコウ(花) 

ウエブで調べました。南方系のトンボ。日本本土の冬は寒すぎてすべて死滅してしまいます。つまり、渡り鳥のように冬になったら南に戻るということはできないのです。ただ死ぬためだけに北へ北へと飛行を続ける不思議なトンボなのです。熱帯・亜熱帯に定着しているウスバキトンボがいるため、どんどん数を増やすことが出きるからです。

池ノ平・鏡池

鏡の様に背景が写っています。そよ風が吹いていて快く感じました。近くには週末の支部山行「湯ノ丸山」があり、湯ノ丸山を囲む様に「烏帽子岳」・「桟敷山」・「村上山」・「角間山」・「鍋蓋山」があります。
それぞれ登った時の思い出がよみがえり、静かなひとときを池ノ平湿原で過ごせました。

第2418回 御巣鷹山(1775m)(2017.8.19)

支部長から下記の御巣鷹山の写真と説明の記事を頂きました。有難うございます。
カイフウロやレンゲショウマも綺麗ですが、アサギマダラやタマゴタケも不思議ですね。勉強になります。


カイフウロ
和名は「甲斐風露」で、甲斐(山梨県)の三ツ峠で発見されたことに由来するそうです。きれいな色をしています。

 

マルバタケブキと蜜を吸うアサギマダラ(蝶)
冬は温かい台湾、沖縄の洞穴に住み春から夏にかけて日本の標高1,000~2,000m級の山岳地帯で繁殖し秋に南方に移動します。
日本で唯一の渡りの蝶で知られています。1,000Km~2,000Kmの大移動です。
「長旅ご苦労さんどこから来たの」と言いながら写真を撮ります。このコースを何回も歩く理由のひとつにアサギマダラとの出合があります。

 

レンゲショウマ
御巣鷹山の下り。2012・2011・2008年の8月の20日~25日に3回訪れています。
4度目ですが花の咲き方の少ないのは始めての経験でした。

林の中の「レンゲショウマ」他のパーティも居ない静かな山中で私たちだけのひとときを過ごします。御巣鷹山から三つ峠登山口までの下山路の間、登山者無し。

 

タマゴタケ
大幡八丁峠付近にありました。外見から毒キノコの様にどぎつい色でしたが、調べてみるとおいしい食用のキノコでした。写真の形は最初の状態の卵形でやがて饅頭形から普通のキノコ形になります。通販で調べた所1,300円/200g フランス、イタリア料理では高級茸。かなり少数しか採れないきのこで、偶然しかとれません。と表記されていました。

 

清八林道からの御巣鷹山の姿が見えました。
電波塔だけのつまらない山頂ですが、前後の登路には6月の「カモメラン」「アツモリソウ」
8月の「レンゲショウマ」等の野草の群落があるステキな山です。

「新ハイキング9月号」空木岳の写真掲載!

「新ハイキング9月号」にもう一つ横浜支部会員の写真がありました!
モノクロで中表紙(おすすめガイド7コース p95)に支部長の写真が掲載されています。
シルエットの駒石、素敵ですね。(下記は支部長からのメールです)


2010.08.22 空木岳の下山の時のものです。この年の夏山は夕張岳・聖岳とも雨模様でした。
駒ヶ根から入山した空木岳も土砂崩れがようやく復旧した数日後に登れました。天候にも恵まれ当日の朝日もすばらしかった記憶があります。新ハイの写真投稿に採用されたのは2度目です。前回はグラビア写真でしたが、今回はモノクロで中表紙(おすすめガイド7コース p95)
原画は横写真です。かなり前の投稿なので送ったものは残っていない。

雲海をバックに

情報の活かし方(新しい「新ハイ横浜支部のホームページ」をリニューアルするに当たって)

新しい「新ハイ横浜支部のホームページ」をリニューアルするに当たって最近感じた事をお話します。情報を入手し活かす方法がまだまだ発展途上である事を気がつきさせられました。

その事例1
デジタル写真サークルのメンバーの中の一人の話です。
展示しようとした写真が何処かに行ってしまった。予定の写真では無く別のものを出すとの話がありました。
撮った写真の管理はどのようにしているのかを訪ねたらSDカードに保存しているとの事。何枚ものSDカードを保管し、整理するのは確かに大変な手間がかかる。
インターネットで調べたら「おもいでばこ」と言う商品がまさにぴったりのもの。
しくみは
1.    デジタルカメラで撮ったSDカードをカメラから取り出す
2.    そのSDカードを「おもいでばこ」のSD挿入口に差し込む
3.    「おもいでばこ」が自動でSD内の写真データを読み込み保存
4.    日付順で整理される
5.    保存された写真を見るには「おもいでばこ」と「テレビ」をHDMIケーブルで接続
し「おもいでばこ」のメニューからスライドショー(バックミュージック付き)が見られる。
「おもいでばこ」付属のリモコンで操作
6.展示会等に展示予定の写真を取り出す手順は「おもいでばこ」の撮影日付に整理された中から選ぶ。SDカードを挿入しSDカードに保存 → 写真屋でプリント
パソコン無しで起承転結された仕組み。
「おもいでばこ」て何?・ HDMIケーブルをテレビに接続? 日付順?
パソコンを使わないのは良いけどそれでもまだ  ややっこしいな・・・・・
との感想だった。当分は現状でやられる様子。

その事例2
地形図・登山地図について(本部山行での行き違い)
先の横浜支部担当の本部山行は裏高尾の「要害山」を地図読み山行地として選んだ。この場所は昭文社の「山と高原地図」に記載無し、吉備人出版の「高尾」地図には破線で表記されているコース。参加者に渡す地図についての検討を開始。
まさか吉備人出版の「要倉山」部分をコピーして渡す事も出来ないので、購入済みの「カシミール3D」スーパー地形セット(有料で等高線の陰影をソフトで処理されていて尾根・谷筋が判り易いもの)を元に資料作りを始めた。
杉本智彦氏が作成した「カシミール3D」はフリー(無料)のソフトです。地図は地理院地図を使用していて山名の記入や磁北線の自動印刷、ログ(軌跡)挿入等国内で入手出来る唯一の多彩な機能を持つウインドウズ用ソフトです。多彩過ぎて操作が複雑と思われてもいます。
対象の地域の要倉山周辺は要倉山、和田峠程度の地名表記しか無く、地図読みの資料としては不適切なので、カシミール3Dにて以前2回ほど歩いた時のログ(軌跡)と山名・地名・寺・川の名前や急登・展望良好の場所、重要なポイント等詳細に書き込んだ。
縮尺は1/16,000にしA4サイズでコース全体を表現した。
出発前に参加者全員に作成した地図を配布し、一通り地図の整置(磁石の方向と地図を正しく合わせる)を説明した後出発。先頭で参加者をリ-ドして歩く人を交代制にして分岐(ポイント)で進路方向を磁石と地図で判断させた。
ある方がこちらで配った地図では無く自分でプリントアウトしてきた地図を見ている。「なぜ渡した資料を見ないの?」と聞くとカシミールで印刷した地図は見にくいからとの答え。
大分前にある新ハイの支部で地図印刷用の独自ソフトが評判になったが、今は地理院地図も磁北線も簡単に引けるし、印刷も簡単に出来る様になっている。もちろんカシミールソフトも「スーパー地形セット」の様な見やすい地図も入手出来る時代。
各自の個人的な考え方までも変えるつもりもないけど、持参の地図には何も書き込みされていない。コースの要所要所のポイント表示は勿論、山の名前も「要倉山」のみで、これで現在位置が判読出来るとは言いがたい状況の地図でした。

パソコンソフトは進化して使い勝手は良くなります。日本で販売されている地形図(登山地図)は国土地理院が発行している「地理院地図」を基本として登山情報や観光施設などの情報を入れ各社が独自に地図を脚色して販売しています。元は皆同じです。その方の情報は9年前の情報で今はどのソフト利用でも印刷は簡単に出来るようになりました。
地形図の地図印刷 ソフトを現時点で纏めてみました。
1.    地理院地図 磁北線記入可で印刷も簡単。
立体地図表記も可(但し下記 スーパー地形セット表記より見にくいが等高線は鮮明)
パソコン画面でルートの地形を確認なら有効。自在に画像の回転出来る。
2.    カシミール3D(無料版)磁北線・地名・山名記入可(元は地理院地図)
3.    カシミール3D(課金版)スーパー地形セット 磁北線・地名・山名記入可(原則、地理院地図、彩色処理で尾根と谷筋を表現)
有料で「山旅倶楽部 地図」と提携(元は地理院地図)
4.    山と渓谷社提供「ヤマタイム」 地域限定(コースタイム記載あり)
原則、地理院地図
5.    ヤマレコ ログ・磁北線表示印刷可能 元は地理院地図
6.    YAMAP 地域によりコースタイム記載あり(元は地理院地図)
会員登録必要(無料・プレミア有料叛)
7.    山と高原アプリ(スマホ・タブレット用)有料
紙の地図「山と高原地図」のスマホ版。地域限定。
番外編  上記の方の印刷ソフト下記(新ハイ・井の頭支部作成)
Hiking Map25  2008.7.1 で現在ウエブからは入手出来ない
代わりにTrekking Map Editor と呼ばれるソフトが操作が似ている。
地図は地理院地図
現在登山地図を持って登山をすると言う環境は整っています。但し全てインターネットを接続でパソコンとプリンターで印刷。
先の本部山行のスタート前にも参加者に言いましたが市販で買う地図は「山と高原地図」しか選ぶ方法が無くそれも地域限定でそれ以外の場所での地図入手はきわめて困難となっています。
パソコンをお持ちでインターネット接続環境がある方は是非書かれていない山名や尾根・川の名前、神社仏閣等書き込む手間を惜しまないで入力、印刷して情報豊かな地図を持参して安全登山を心がけましょう。
朝日新聞4月6日報道で日本版GPS衛星「みちびき」の打ち上げに関する記事が出ていました。現在は1基が稼働している。それが3基打ち上げの予定で4基そろいGPS受信が数センチの精度まで高まると言う。
近い将来「スマホ」でもかなり精度の良い「現在地確認」が実現できそうな報道だった。
その情報を生かし切るかどうかは各個人の対応が問われています。新たに情報の「格差」が拡大する気がしてきました。

新しいHPも「リアルタイム」な情報をと心がけています。パソコンでもスマホでも出来るだけ頻繁に閲覧下さい。期待に添うHPを目指しています。投稿もお願いします。

第2383回 要倉(562m)・高茶山(732m)(2017.3.25)

支部長から要倉・高茶山の写真とカシミールの地図の投稿が届きました。
新ハイキング本部と横浜支部合同の地図読み山行です。
次の支部長の投稿「情報の活かし方」で地図のお話があります。そちらも是非ご覧ください。

(注)上記写真の地図はカシミール3Dを使用したものです。
参考URL: http://www.kashmir3d.com/

●上記最初の地図(地図1)について
カシミール3D  無料版(限りなく地理院地図)
山名等の記載が少ない。本来は「地理院地図」をコピーでしたが、地理院
に申請が必要なことから今回はほぼ同じカシミール版を利用しています。

●地図2について
カシミール3D(課金版)
尾根・谷筋を彩色処理し判り易く表現。

第2365回 扇山2(支部長)(1137m)

支部長から扇山山行についての原稿を頂きました。
下の写真は、福田さんの扇山1(速報)と共通です(同じものを表示しています)。

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約50年程前に道志の九鬼山に夜行日帰りで出かけました。
仮眠は大月駅の構内。山中の記憶は全くありませんが、山か
ら下りてきた山麓に「イヌフグリ」のブルーの小さな花が一
面に咲いていました。このときのイヌフグリの爽やかな印象
が未だに残っています。
今回の登山口の日当たりの良い斜面に少しだけ咲いていたの
で思わず「イヌフグリ」!と大きな声を出してしまいました。
南尾根は利用者が少ないらしく、落ち葉が登山道を覆ってい
て登りにくいルートでした。
扇山山頂からの富士山の姿は富嶽十二景の六番に選ばれてい
て端正な姿に感動します。
下山した犬目の集落は旧甲州街道が通っていて案内の掲示板
を見て支部山行の「街道を歩く・甲州街道」も犬目を通り笹
子峠を目指したのかなーと思いました。大野貯水池から四方
津駅へ。







    

第2360回 大平登山口~高取山~華厳山~経ケ岳(2016.11.26)

丹沢の東側にある華厳山の縦走の写真です。今年はもう雪がありました。

 

【再開の山】と【栗沢山】 (動画です)

支部長からのお知らせです。

下記の2件はCMですが山に関係した動画です。是非ご覧ください。

●『再会の山』篇    妻が夫に贈った最高の感動サプライズ
EPSONのCMです。

元のHPのURLはこちらです。
http://www.epson.jp/products/wgps/trek/?xmid=esj161018a

● 「栗沢山」
サントリー 南アルプスの水のCM動画です。
「水の山行ってきた 南アルプス」篇 60秒(宇多田ヒカル出演)